2012年4月23日
感情は数字を凌駕する。次世代型税理士さんは５児の父（後編）
澤井宏貴さん。
大阪の税理士さんで、双子を含む、５児のパパです。
大学時代はダイビング部の主将で、
奥様とも、その当時のご縁だったとか。
前編はこちら < http://archive.mag2.com/0001115543/20120404132926000.html >
「税理士の仕事の９割は、カウンセリングだと思う」とおっしゃる
澤井さんは、
業界の中では、もしかすると異色の存在かもしれません。
「実は、去年の後半から、経営者の方の意識が
どちらを向いているかによって
明らかに業績が 二極化し始めているんです。
売り上げ、利益を優先する社長さんか。
売り上げや利益はそこそこでも、
社員の幸せ、取引先にやさしい会社であるか。
３・１１以降、日本人の意識は明確に変ったと思いますけど、
僕の目の前でも、それが明らかになってしまいました。
商品をすすめるにしても、純粋な気持ちで伝えるのと
邪心を隠し持って伝えるのとは違いますね。
本当に自分がその商品を良いと思って伝えられるかどうか。
お金を儲けたろう、という気持ちでやっていると、足元をすくわれる。」
むむむ。
これはなんとも興味深いお話しです！
「税理士業界でも差別化が難しくなって、
ディスカウントの波が押し寄せていますけど、料金云々ではないんです。
それは 会社の価値、ご自分の価値を下げることになるでんす。
流すことと受け取ることは同じ。
流す＝受け取る。
ということなので。
お金の方ばかり向いている人は・・・なんとなく・・・、線路が違う。
僕のお客さんの中でも、考えの違う人とは新陳代謝が起きてくるんです。
自分も生活がありますから、顧問先を減らしたくないという
欲がないわけではないんですが、どうやってもうまくいかない。」
はぁー、なるほど。
「お金もね、だんだん現物がなくなっていってるでしょう。
ないものにお金の損得を持たせている。
ネットバンキングなんて、まさにデジタルの世界でのやりとりです。
銀行に行ってもキャッシュの現物はないんです。
通帳に数字が印字されてるだけで。
お金はエネルギー。
気持ちよく流していれば、気持ちよく回ってくる。
いい使い方をしていたら、自然と流れてくるもの、
それは水と同じなんです。
お金に意味をもたせているのは人間なんですよね。」
うひょー、「お金はエネルギー」と表現する税理士さんに
初めてお会いしました（笑）
「独立してからというもの、まるで鯨の塩に噴き上げられるように、
自分の内的な変化が起こってきたんです。
特に、１歳半になる双子の息子達が生まれたころからですね。
ほんまにね、お金って、
生きていける分だけあったらいいと思うんですよ。
衣と住はあふれかえっています、こだわりさえなければ。
食は、まぁ、厳選しないといけないと思いますけど。
僕らの世代って、親との関係のブロックが入るでしょう。
仕事って、しんどくて大変・・・と言われた世代。
今は、楽しいことをしていてお金をもらえる時代です。
僕は、解放できたから良かった。
お金は、きちっと流していると、ちゃんと流れてくる。
好きなものをがんばって働いて買おうというのなら
僕は物欲があってもいいと思うし。
自分が好きなことを才能として分かち合う。
原理原則は、幸せと笑顔なんです。」
うーん、なるほど・・・。
ところで、せっかくの機会なので、
プロの税理士さんの視点から
消費税１０％法案についてお聞きしたいのですが・・・。
「税制についてはねー・・・、
僕が話し始めたらえらいことになりますよ（苦笑）
税制の基本はね、
みんなが笑顔で豊かになっていくためのものなんです。
収めた税金によって町を歩いてる人が笑顔になれるもののはずなんですが。
僕は、今の税制自体が クエスチョンなんです。
今、この状態で消費税なんて税率上げたら大変なことになりますよ。
法令遵守って何？？
もともとの法律がゆがんでいたらどうなの？
その法律は、どっちを向いて作られているか。
どう見ても、複雑にしてごまかしている。
歴史を見ても、税制を複雑にしてごまかし続けると、国は滅びるんです。
今の税制は向き合わせない制度になってしまっている。
税制を簡単にして、国と向き合えば民は豊かになる。
まぁ、それよりも社会保険制度の方が根が深いんですけど。
税制の根底にあるべきものは、僕は人間愛だと思っています。
あては外れる。自分の身は自分で守ろう。
もう国も会社も守ってくれない。
誰も守ってはくれない。
自分のことは自分で守る。
そのために僕らがいる。
その広い視野で僕らを使ってくれればと思います。
決算書作るためだけの存在ならばもったいないと思いますね。」
なるほど・・・。
ありがとうございます。
さて、最後になりますが、澤井さんの夢をお聞かせください。
「心理学のセミナーを経営者や学生さんを対象に
やっていきたいと思っています。 自分の感情に向き合う。
ロジックに変なエネルギーを使うことなく。
幸せや夢に近づけると思うんです。
父と僕との関係性はネックでした。
父から怒られる、けなされる。その恐怖との戦い。
今は父の愛情だったいうことが分かったので、
心の傷と向かい合うことで氷解しましたけど。」
お金の世界をよく理解された方の言葉ですから
とても説得力がある講座になると、思います。
マインドは数字を凌駕するということを実感できることでしょう（^o^）/
「まずは与えることの実験を ２０１２年から意識しているんです。
与えることの大切さ。喜んでもらえることが嬉しい。
見返りを求めずに与えること。
もてなしの心。
差し出すか 奪うか。
いかに搾取するか、ということからいかに差し出すか。
これからは、人と人のネットワークなんです。
分かち合いをしていれば、お金がなくなっても誰かが助けてくれる。
人とのつながりによって、幸せ・豊かさはついてくる。
一人一人がまるの期を持ってる。
その掛け算で・自分の才能に気付く。
オンリーワンの存在となってする仕事、だけど仕事ではない、ライフワーク。
労働の対価ではなく 分かち合い お礼として何かする。
そのための交換の手段が貨幣なんですよね。
楽しく、笑顔で生きること。
『笑顔』それでいいじゃないですか。
将来的はね、自然の中で子ども達が学べる場所も作りたいなと
思っているんです。」
「笑顔」、とおっしゃった澤井さんの笑顔こそが、
天下一品だったのでした（*^o^*）
これからも、いろいろ企画を考えていますので、
また澤井さんにもご協力をお願いいたします。
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株式会社 ＰＵＮ−ＴＡＸ
澤井宏貴 税理士事務所
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