2011年12月10日
新婚さんいらっしゃい！新進気鋭のアーティスト書家（前編）
山村龍和さん。
２７歳。
書家、書アーティストとして活躍中の青年です。
これまで たくさんの方のお話をうかがってきましたが
この「こころざし【志】通信」では山村さんが最年少です。
「僕が生まれたのは、奈良県生駒市です。
僕は女・男・女・男の４人きょうだいの末っ子で。
幼い頃から、生存競争激しい環境で、鍛えられました（笑）
僕が両親から受けた影響はとても大きかったです。
父親は室内装飾の自営業をしていましたが、
無農薬の有機農業をするために奈良県宇陀市に引っ越しました。
そういう野菜が世の中に必要だと考えた父親の先見の明は、
すごいと思います。
あの当時、２０年以上も前ですね、
無農薬で有機野菜を作るなんていうのは、宗教みたいに言われました。
作った野菜は農協には売らず、B to Bの、
企業向け
・・・たとえばデパートの食料品売り場などに売るんです。
そういう気骨のある親父です。
母は僕が小さい頃、自宅の１階で喫茶店を営み、
その２階には母が入信していた宗教の拠点がありました。
だから小さいころから神様や目に見えない世界は身近でした。
僕自身にも、学びはものすごくありましたから。
今でも宗教の存在を否定はしませんし、
信仰心は大切だと思っています。」
なるほど・・・。
それで、書道を始めたのはいつですか？
「７歳の時です。
高校は奈良県立桜井高校普通科、書芸コースを出ました。
書道専攻は、大学にはけっこうありますけど、
高校では全国でもかなり珍しいと思います。
書道の基礎的なことをここでたくさん学びました。
三重大学教育学部に進学して、
教員の試験を受けたり、就職活動もしまして、一応、内定ももらったんですけど。
ネクタイ締めて、スーツ姿の自分がどうしても見えなかった（笑）
仲間と事業を始めたんですけど、
１年ぐらいたった２００８年、
自分で書家としてスタートしたんです。
高校時代は書家になろうなんてまったく思っていませんでした。
結局ね、書芸コースを出ても、
それでどうすれば食べていけるかってことを教えてくれる先生はどこにもいなかったんですよ。
女子が多いコースですから、よけいにね。」
「書家」って・・・。
それも書アーティストって・・・、
何がなんやら、よく分からない分野なんです。
すみません、素人の質問で（汗）
「いえいえ、そうだと思いますよ（笑）
僕はね、書という方法で表現したいことを現したいんです。
書道そのものは２０００年以上の歴史があります。
だけど書道とアートは別ジャンルなんです。」
？？？（・o・）？？？
よくわかんない・・・。
「書家＝書道を教えて生計を立てる人。
アーティスト＝作品を売って生計を立てる人。
僕がなりたいのはアーティストなんです。」
筆文字で著名な方々はおられますけど、
アーティストとはまた違うんですか？
「えっと、たとえば、ドラマのタイトルの筆文字というのはね、
そこには、『題字を書いてほしい』というクライアントがいるわけです。」
はぁ。
「頼まれて書いたものは、商業デザイン的なものなんですね。」
はい。
「僕が目指したいのは、自分が書きたい！と思ったものを
いいね！と言ってもらって、それに値段が付く人なんです。」
あぁー、なるほど(^o^)/
「僕の今の目標は、ＮＹに行くことなんです。
ただ行くだけなら意味がない。
欧米とアジアの和をつなぐアーティストになりたいんです。
単なるアーティストなら自己満足で終わる。
そうじゃなくて社会的な意味のあるアーティストでありたい。
日本にはアートの市場がほとんどないんです。
スイスのアートバーゼルなんていう１年に１度のアートの祭典では
全部で６１５億円くらいのお金が動くんです。
日本人にはぜんぜん知られていないんですが。
そういう市場が世界にはある。
日本の書家でそこまで目を向けている人はいないんです。
もっともっと大きな可能性があるのに。
単なる消費物で終わってしまっている。」
・・・むむむ。
おぬし、いったい、何者ぢゃ。
タダモノではあるまいの。
山村さんと話をしていると、
見た目は若いけど、ほんまに２７歳？と首をかしげたくなるほど、年齢不詳です。
中身は４０歳くらいに思えるんですけど（^^;）
「ははは。よく言われます。
あんた、いったい いくつやねん！て。」
まぁ・・・２０代で書家という職業を目指す時点で
タダモノではないのは分かりますけど。
ところで。
いきなりプライベートな話題で恐縮ですけど、
ラブラブのほやほやの新婚さんですよね♪
「はい、嫁さんとは昨年の１１月２２日に出会い、
１２月８日に婚約、２月３日に入籍、１０月１１日に娘が生まれました。」
どっひゃー q(@o@)p
独身から一児の父へ！
あっというまでしたね。
あの長寿番組の『新婚さんいらっしゃい！』に出るんですよね。
「はい、ダメもとで応募したら、通ってしまいまして。
嫁さんと一緒に、行ってきました。」
それがこの１２月１１日（日）に ← 明日！ 放送やないですか。
「はい、ぜひ見てください！」 ということで、
・・・アタマがこんがらかってきたので、
今日はこのくらいにしといてください（笑）