ミッションナビゲーター/三十三観音カードリーディング/観音鍼ヒーリング

ミッション・ナビ〜あなたの人生と経営の羅針盤〜

ミッション・ナビ HOME>メールマガジン「こころざし(志)通信」>2010年7月23日 組織づくり・仕組みづくりに長けた『番頭』、波乱万丈物語(後編)

メールマガジン「こころざし(志)通信」

2010年7月23日
組織づくり・仕組みづくりに長けた『番頭』、波乱万丈物語(後編)

【前編はこちら】 http://archive.mag2.com/0001115543/index.html

宮崎地鶏の美味しい店、「車」さん。
丸の内をはじめ東京に8店舗、大阪は北新地その他に6店舗を数える。

(株)イデアはこの「車」の他にも鉄板焼きや、串かつの店などを
合計21店舗多角経営する、飲食チェーン。

そして、この(株)イデアの要といえる存在として、
つとに有名な方が菅野 功専務。

高校を卒業して電気メーカーに就職後、マルチ商法へと転進するも廃業。
その後、先輩のつてを頼りお世話になった大阪のお好み焼き店では、
一躍 FC化して全国展開し大躍進するのですが・・・。
バブルが崩壊して、倒産。

阪神大震災の年、29歳、二人目のお子さんが生まれたばかり(・・;)
菅野さんから退職の連絡があり、
すぐに電話をされたのが、 宮崎地鶏のお店「車」のオーナー、通称:大将でした。

当時の「車」は、大阪・蛍池と千日前の2店舗。
菅野さん自身は会社が倒産後は、
奥さまが美容師だったこともあり案外のんびり構えていたそうです。 

が、しかし・・・「小遣い稼ぎにアルバイトにでも来ないか」と大将に誘われ、
蛍池店に入ったら、一ヶ月もしないうちに正社員に(笑)
またもや忙しい日々が始まります。

「休みの日には、大将といろんなことを話し合いました。
僕は前職で積み重ねてきたレシピとかマニュアルとかFCとか、
組織のしくみづくりをひたすら考えていました。
そして大将は2店舗しかない事業をさらに拡大していくにはどうしたらいいのかを。
熱い思いはある、理念もある、社訓もある。
それをかたちにするにはどうしたらいいんだ、と。
大将のビジョンがすごく熱かったのは確かです。
一緒にこの会社を大きくしたい。
会社の理念、社訓を含め、情熱を感じました。」

そして菅野さんは、新しくできた江坂店の店長に。
店長として現場を回しながら、マニュアルづくりをはじめとして、
会社全体に寄与するような案件にもさらに取り組んでいきます。

「日報、朝礼、店長会議などの基本のしくみづくり。
前職でやっていたことを読み返しながら、あてはめていきました。
大将から指示されたことはほとんどありません。
『やりたいようにやれ』と。
方向を説明してよっしゃ、となればあとは、自由にさせてもらえましたから。」

やがてお店は戎橋店、梅田店と増えていきます。
そして2000年4月には、菅野さんは専務取締役に就任します。

「その時は店長会議などで、大将がガンガン発言していたんです。
世界情勢とか経済理論とか2時間くらい話す。 
世の中の大きい流れがいかにビジネスの連動するか。
一週間後の売り上げが分かる、新聞を読め、と。

でも、僕にはすんなりと理解できても、現場の店長からするとわからないことが多い。
もう少し翻訳してあげないと表面上の言葉だけでは、
理解できないことが山ほどあるわけですね。いわば翻訳マシンです(笑)。」

「 結局、僕がそれをしないと、組織が動かないし、仕組みが動かないなと。
大将もせっかくいいことをいっているのに、伝わっていないのでは勿体ない。
伝われば、もっとイデアの組織も機能も潤滑に回るのになと。」

最前線の現場を離れ、菅野さんは「しくみづくり」をさらに深めていきます。

「もちろん、自分の目標もありますよ。会社を大きくすること、
そして僕自身のキャリアをアップさせ、給料も上げていくこと。
これらを考えていけば、自分ひとりで何ができるのかと疑問が浮かぶんです。

独立というのがまったく頭にないわけではないんですが、
組織を大きくしていくことが、自分に帰ってくるメリットも 一緒に働くみんなへ還元できるメリットも、
数倍にできると思うんです。それに、今、所属している会社さえ大きくできない人間が、
独立して本当に人を育て、自分の会社を大きくすることができるのだろうか、とも思います。

大将を頂点とした三角形をいかに大きくできるかという点が、 仮に将来自分が会社を経営し、
成長させることができる器とイコールだと思っているので。」

菅野さんは、オーナーである大将が目指す飲食業の方向性にできるだけ沿うように
自分を持っていくように勤めているそうです。

大将の持論は「お客の食べたいもの、してほしいサービスを形にしてくれ。
それを具現化できるなら、現場で自由にやってくれ。」

新入社員研修では、パイロットとして世界中のおいしいものを食べ歩いた大将が、
サービスとはこうあるべき、料理とはこうあるべき、という思いを切々と 一日近くかけて
新入社員に伝えるのだそうです。
いわば「お客のプロ」の視点が(株)イデアの店作りの根底にある。

料理人が経営すると、職人のエゴが出てしまいがちになる。
大将のお話を聞いてるうちに、新入社員達の目がキラキラと輝き出すのだとか。
研修の場面で大将が登場するのは、その時だけ。

現場でのリアルな応対の仕方やしくみづくりは、菅野さんが担当されていて、
大将のようなオーナーは飲食業界ではまれな存在だそうです。

「僕は今でもそうですけれど、何をするにしても、会社にとって、大将にとって、
イデアにとって、何が一番ベストなのかと考えて「種をいっぱいまいている」という意識なんです。

今の僕は、大将になりきる、(株)イデアになりきることが2番手の役割だと思っています。
逆にいうと、僕の分身をつくろうと思ったら、今いる部下たちを観察して、
そういう行動ができている子がいたら 「それは無意識なのか?意識的なのか?」を確認しますね。

意識的にやっている子は申し分ない。
次のステップアップの仕方を教えます。
無意識でやっている子には、「今、君は無意識でやっているんだろうけれども、
意識を持ってやりなさい。 そしてそれを今度は自分の部下にも積極的に伝えなさい」と いうでしょうね。

無意識でやっていると、人に伝えることを忘れてしまうんです。 
よく、菅野さんは独立しないのですか?と質問されるのだそうですが・・・。

「自分自身、今のポジションが、最高に自分を発揮できて、楽しいんです。
トップの意向沿うように、どうすれば形、しくみが作れるか。
それに徹していられることが、今の僕には、とても居心地がいいんです。」
と笑顔で言い切る菅野さんなのでした。

経営者であれば、誰もがうらやむ菅野さんのような右腕の存在。
最近はトライアスロンにも参加して、体を鍛えているそうです。

「ビジネスな体力と精神力、両方ないとダメだと思います。
トライアスロンをやることで、自分の心身の限界値を上げていくんです。 敵は自分。
この競技からも僕はいろんなことを学んでいます。」

そしてそんな菅野さんを暖かく見守る大将と、大将の奥さま、
「三智姉さん」(現・(株)イデア代表取締役)は最強の共生補完関係を築き上げた結果、
21店舗までお店を増やされたのだと思います。

根底に貫かれるのは「食」と「お客様」への、真摯な思い。
そして情熱。
(株)イデアさんについては書きたいことが山ほどあるのですが・・・。

またいずれ「大将」にもご登場いただこうと思っています(^^)
まぁ、「車」さんのお料理は、とにかくおいしいです(^o^)/ 
「ほんまもん」です。

バイトの子たちの接遇も、バツグンです。
暑い中を、一日中、頑張ったごほうびに、美味しい地鶏と冷たいビールでも、いかがですか?!

***************************
株式会社 イデア 大阪府吹田市<http://www.idea-co.jp/>
宮崎地鶏炭火焼 「車」 オフィシャルサイト <http://www.kuruma-jp.com/>
株式会社ヨーグルトランド <http://www.yogurt-land.jp/>

こころざし【志】通信の一覧に戻る

メールマガジン「こころざし(志)通信」

ミッション・ナビゲーターの長谷川章子が熱い「こころざし【志】」を感じた、人・こと・モノ・お店などをご紹介します。
二十四節気、毎月2回配信です♪

メールマガジン「気まぐれトーク」

風を読み、気の流れを読む。
ミッション・ナビゲーターの長谷川章子がふだんの生活から「今の流れ」を感じるままに、お伝えします。
毎月2回、満月と新月の日に配信します♪

このページのトップへ

ミッションナビゲーター/三十三観音カードリーディング/観音鍼ヒーリング

あなたの人生と経営の羅針盤・ミッションナビゲート専門会社 有限会社元気

大阪オフィス
〒530-0012 大阪市北区芝田3丁目8−11 共栄ビル3階
電話:06-4256-7006
アクセスはこちら
Copyright (C) 2004 Genki Co.,Ltd. All rights reserved.