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メールマガジン「気まぐれトーク」

2016年3月31日
「奇跡とは、『こころ』が起こすもの」

携帯一つあれば、ついさきほどの出来事も、
フェイスブックやブログに挙げれば、
写真も映像も、瞬時に届いてしまう現代。

23年前、OL時代にパリへ来た時は、
こんなも地球が狭くなるとは、夢にも思いませんでした。

そして16年ぶりに訪れた、聖地ルルド。
聖母マリアのお告げにより、奇跡の水が湧いた土地です。

久しぶりに訪れてみると、以前とは少し、
様子が変わっていました。

ルルドはスペイン国境に近い、南フランスの田舎町です。

このストーリーは、「信じる」ことから、
全てが始まったのだと思います。

1858年(日本では幕末の頃)、
14歳の平凡な少女、ベルナデッタは
ガブ川の近くにある洞窟へ遊びに行きました。

友達と遊びに行った洞窟で、彼女は
世にも美しい貴婦人の姿を見ました。

貴婦人は15日の間、何度も、姿を現し、
そしてベルナデッタに言葉を投げかけます。

始めは半信半疑だった少女も信じざるを得なかった。

そして確信を得た。

「私は見た」と。

聖母マリアがベルナデッタに伝えたことは

1)祈り
2)懺悔
3)聖体への招待

だったといいます。

そして聖母マリアのお告げに従い、ベルナデッダが
地面を掘ったところ、水が湧きだしたのでした。

やがてその話は、ルルド村の人々に伝わっていきます。

始めは、少女の虚言か、気がふれたのでは、
と周囲の人々から誤解を受けたのだそうです。

しかし教会の神父様が、ベルナデッタの話を聞き、
始めのうちは疑いつつも、やがて彼女のことを
擁護することになったそうです。

そう、神父さまがベルナデッタの話を信じ、
認めなければ、この話は世界中の人々を
動かすことはなかったのです。

やがてその泉の水を飲んだ人の中から、
難病が治ったという声が届くようになります。

「聖母マリアの奇跡の水」として、
小さなルルド村は、世界中の人々が
奇跡の水を求めて訪れる聖地へと変貌を遂げました。

大きな教会が建てられ、ホテルやお店が立ち並ぶ
一大商業地、観光地となりました。

私はおそらく、奇跡の水の効果とは
その人自身の「信じる」という、
意識のスイッチが入ることで
奇跡がもたらされるのだと思っています。

信じていない人にとっては
あくまでも、「ただの水」なのです。

水が奇跡をもたらすのか。
奇跡を信じる心が、「奇跡の水」を生みだすのか。

「信ずる者は救われる」とは、
けだし名言だと思います。

2013年に起きた水害で、聖母マリアの洞窟は、
しばらく閉鎖されていたそうです。

16年前の記憶をたどりながら、私は
聖母出現の跡地を訪ね歩きました。

あの頃はまだ、スピリチュアルな世界を学び始め、
チャネラーとしてスタートしたばかり、
ただ、目の前のことに夢中でした。

駆け足のようにルルドを駆け抜けただけでした。

今、改めてもう一度、この地を訪れることになろうとは。

16年目にして再度、この地を踏めたこと。

それこそが私にとっては「奇跡」と
言えるのかもしれません。

まだ、この旅での出来事の全部を
咀嚼しきれてはいませんが、
少しずつ、自分の中で落とし込んでいきたいと
思っています。

ルルドでの経験は、旅の前半でしたが、
後半のパリでもまた、
いろいろなミラクルを体験しました。

つづきは、また次回にでも・・・。

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