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メールマガジン「気まぐれトーク」

2012年4月7日
100年前の、さくらのお話

今年もまた、さくらの季節がやって来ました。

去年のさくらは、震災で傷ついた私たちの心を癒すかのように、
長いこと、咲き続けてくれていました。

淡いピンク色花の優しさに、
どれほど私たちは癒されたことでしょうか。

今日は、日本とアメリカをつなぐ、さくらのお話しです。

ちょうど100年前、日本の春を象徴するさくらが、
日本からアメリカ・ワシントン市ポトマック河畔に寄贈され、植樹されました。

今では見事なさくらの名所として、
毎年さくら祭りが開催されるようになり全米屈指のお祭りに成長しました。

この6040本のさくらの苗木が当時の東京市から寄贈されたのは、
1912年のことだそうです。

実は、1909年にも、尾崎行雄東京市長によって
日米親善を祈念して、さくらの苗木2000本をアメリカに贈ったのですが、
害虫が付いていたことがわかり、焼却処分になってしまいました。

このさくらの寄贈には、さまざまな人々が関わります。

世界中の植物を集めていたデイビッド・フェアチャイルド博士は
日本での旅行中、東京の荒川堤に咲いているさくらに心を打たれ、
ワシントン近くのメリーランド州にある自分の庭園に
25種類の日本のさくらを育ててみました。

また、友人の昆虫学者のチャールス・L・マーラット博士も自宅の庭にさくらを植え、
二人は花見のお茶会を開きました。

日本では昔から、花見のときは「野点」といって
茶会を催す習慣があります。

このお茶会に招かれたお客の一人が、
1956年生まれのエリザ・シドモアという、
アメリカの有名な写真雑誌「ナショナル・グラフィック」の紀行作家でした。

彼女は世界中を取材して回りましたが、日本に3回、3年間滞在し
日本中を旅して歩き、こよなく日本を得にさくらを愛していたそうです。

彼女が欧米の読者に明治中ごろの日本を紹介した著書、
「日本・人力車旅情」もあります。

こうして3人による、 さくらの木をワシントンに移植する活動が始まりました。

シドモアさんは旧知の友人、タフト夫人が大統領夫人となったことを知り、
「ポトマック河を埋め立てて作る新しい公園に、
ぜひ、 日本のさくらを植えてください」と手紙を書きました。

タフト夫人もかつて日本を訪れたとき、
さくらの美しさに打たれ ファーストレディーとなった最初の仕事として
ぜひ、さくらをアメリカに導入しようと思いました。

同じころ、ニューヨークに住む高峰譲吉という博士も
「ニューヨークにさくら並木を作ろう」と ニューヨーク市の公園委員会に呼びかけていました。

高峰博士は若くして渡米し、
消化薬・タカジアスターゼの発明に端を発明。

「アドレナリン」の発見者でもあり、
アメリカ社会において発明界はもとより実業界にも 
社交界にも信頼を得ていました。

高峰博士は「日露戦争〜第一次世界大戦と 戦下のなかの無冠の大使」として
日米間の交流の架け橋となりました。

博士は大統領夫人がポトマック河畔に さくらを植樹する計画を知り、
東京市長の尾崎行雄に伝え、外務省を通じて、
東京市が贈り主となることになりました。

博士は日米間の経済状態を知った中で、
自らの資産でそれを実現したのですが、
名前は一切伏せた上での行動で、黒子に徹したのだそうです。

せっかく贈った苗木が一度目は害虫にやられてしまったため、
2度目は植木の産地として高い園芸技術を持つ、
兵庫県の東野村(現・兵庫県伊丹市)に白羽の矢が立ちました。

東野村の人々の尽力によって、丈夫な苗木が作られました。
それを横浜港から出荷し、一本も病気のない状態で現地に到着。
検疫官は、見事な苗木に感嘆したそうです。

そして毎年3月27日から一ヶ月間、
ポトマック公園で行われるさくら祭りでは
大統領夫人による植樹式やさくら女王のパレードなどがあり
今では多くの人々の心を癒す、
ワシントンになくてはならない存在になりました。

その後、1915年には、アメリカ側から感謝のしるしとして、
ハナミズキが日本に届けられました。

ハナミズキの花ことばは 「返礼」。

その原木は東京都立園芸高校に現存していることがわかりました。
また日本からさくらが送られてから90周年を記念して
ワシントンのさくらの苗木を全米集会議より贈られることが決まり、
兵庫県伊丹市の東野地区に隣接する端ヶ池公園に植樹されました。

現在この木は「里帰り桜」として 
親しまれています。

なぜ日本政府でなく、
東京市長尾崎行雄からワシントン市への寄贈となったのか。

結論としては、 「このプロジェクトは民間の発送でスタートし、
東京市、政府がそれぞれの責任を果たして実現したもの」だそうです。

さくらに込められた、多くの人々の思い。
100年たっても、それは今でも受け継がれているのです。

100年先の誰かを喜ばせられるような お仕事ができたらいいな、と思いつつ・・・。

おまけ)今日のBGM : 福山雅治 「生きてる生きてく」 ♪
100先の遺伝子に役に立てますように 
今を生きてく 「桜坂」 も 名曲ですね〜(^o^)/

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