2011年12月22日
新婚さんいらっしゃい!新進気鋭のアーティスト書家(後編)
山村龍和さん。27歳。
書家、書アーティストとして活躍中の青年です。
前編はこちら
< http://archive.mag2.com/0001115543/20111210223000000.html >
12月10日に「新婚さんいらっしゃい!」に登場。
ブログのヒット率が飛躍的に上昇したそうです(^o^)/
「将来的にNYに出たいと思っているんですが、
これからはどんなところにでも どんどん出ようと思っているんです。」
なるほど・・・。今度はタレント業に進出ですね(笑)
先日、将棋の羽生善治名人と対談形式の講演会を開催されていたのですが
天下の羽生名人を相手に、一歩も引けをとらず、
一人の書家として、堂々と渡り合う27歳の山村さんを
「すごいやっちゃなぁ・・・」とつぶやきながら拝見していました。
「僕は、今までの書はコンセプトがないと思っているんです。
10月に娘が生まれて、感じ方が変わってきたことが多いんです。
たとえば、言葉と音の違いって何?
音は宇宙。
言葉は、星。
たとえば 『ママ』という音を赤ちゃんが出す。
『ママ』という音かもしれないけど、
『ママ』という単語だと大人が認識すると、『言葉』になる。
そのあいだにはっきりとした境目がない。溶け合っているんです。
そういうふうに感じたことを、書に現したい。」
はい、なるほど。
「だから一度、赤ちゃんの気持ちになって音を捉えなおしてみようと思う。
実際にオムツをして、哺乳瓶からミルクを飲んで
それをやってみると 観えてくる 感じる世界があると思うんです」
はぁ ??(@o@)??
「何やコイツは!っていう、インパクトを出したいと思ってるんですよ。
NYへ行きたいっていうのは 僕の今の一番の目標なんですけど
ただ行くだけでは意味がない。
欧米とアジアの和をつなぐ書家になりたいんです。」
ほほぉぉ(^o^)/
あの・・・、ちょっと戻って書道の話とか、していいですか?
「はい、どうぞ。」
空海さまって書家の山村さんから見て、どんな人ですか?
「空海に学べば、書のことについてはほとんどのことがわかります。
臨書といって先人の文字をまねして書いてみると
空海の筆遣いの緻密さなどは、とてつもないものがあると思います。」
・・・やっぱり、すごいんだ。
「文字というのは、もともと、自然を見て感動したものを
現したものなんですよ。」
そうなんだ〜、知らなかった(@o@)/
「空海と言う人は、アートとしての書を確立しようとしたんですよ。
それをもっと学びたいと思います。
ものすごく発想が自由なんです。ブラシみたいな物を使って書いたりね。
発想がとにかく、そうとう 突き抜けていた人だったと思います。」
リアルでお会いしたら、ものすごく変わった人かもしれませんねぇ(笑)
「だけど僕は、ただ尊敬してるだけではなくて 空海を超えたいと。
まじでそう思っています。
追随するだけではなくて、先人に対しても、突き抜けることが大事だと
思っているんです。
超えられない、抜けないと思ったら,そこで止まってしまうと思うので。」
・・・おっしゃるとおりです(^^;)
「NYに行きたいのはね、日本にいたらアーティストとして
飯が食える人は少ないからなんです。
珍しいからおもしろいんです。
実際、昭和の時代になってからなんですよね、書がアートになったのは。
平成の時代になって今度は書家がタレント的になってきました。
次のステップは前人未踏・・・。
まだ誰も行った事のない領域。書家としてそのゾーンに踏み込みたいと
僕は 強く思っています。
誰かに頼まれた書いたもの、その人のためだけに書いたものは
アートではないんです。
アートの世界って難しいんです。
主観があって、客観がある。
美術評論家や 評論家が、『これはすばらしい』という評価をつける。
そこに値段が付くわけです。
初めに出たときの値段は安いんですが
後になって値段が上がるというもの。
たとえば作者が亡くなってから価値が上がるとか。
誰かのために書いたものってそういうことはおきないでしょう?
書が、本当にそこへいけるかどうか。
行けると思わないとスタートラインに付けないですしね。」
・・・ぬぬぬ・・・、おぬし、いったい何者じゃ(・・;)
で、ちょっと現世的なお話に戻りますけど、それで生計はどうやって
立ててらっしゃるんですか?
「はい、来年から1年間、大阪の中崎町で書道教室も開催します。
普段はオリジナルの表札とかイベントで個別のメッセージを書いたりしています。
FMラジオに出演したりとか、『新婚さんいらっしゃい!』にも出たので、
これからはコメンテーター的に タレント業だってどんどんやりますよ!」
でもね、と前置きをして
「書道教室はずっとはやらないかもしれません。あんまり開催しないんです。
芸術って教えられるものではない。
自分が発信したいかどうかですから、ね (^^)」
うーむ。それは貴重な機会かもしれませんね。
筆一本で・・・自分の思いを発信する。
つくづく すごい若者だなぁと関心する 私でした。
最後に、山村さんの夢はなんですか?
「近いところでは、2013年以降に5年間、
NYに移住して書の現代アーティストとして確立したらですね、」
・・・と言って人生の設計図をやおら 取り出し・・・、
「60代か、70代になったら 深山幽谷で悠々自適の芸術活動をしたいです。
世界中から有名な人が尋ねにくるけど
『今、忙しいから会えない。またにして。』 みたいな(笑)
80代になったら、神人一体・自人一体の境地にたどり着いて、没。」
・・・じゅうぶん 40か50で 仙人になってそうですけど(^^;)
あんた、ホンマに何者やねん・・・!
と最後まで叫びそうになったハセガワだったのでした。
関西出身の前人未踏の書家アーティストを、これからも
見守りたいと思いますq(*^o^*)p
ということで 山村龍和さんの作品展が1月に東京で開催されます。
お近くの方はぜひお出かけくださいませ。
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■「言乃葉展 弐」に出展。〜The Artcomplex Center of Tokyo〜
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2012年1月17日〜29日、
東京新宿のThe Artcomplex Center of Tokyoにて 14名の作家による、
「言葉」をコンセプトにした現代アート作品を展示。
<展示期間>
2012年1月17日(火)〜29日(日)※月曜休館
11:00〜20:00(最終日は18:00まで)
※山/村龍和さんは 28日(土)のみ常駐予定。
<交流パーティーについて>
会期中の1.28(土) 17:00-19:00に、交流パーティーを開催。
参加無料、どなたでも ご参加可能です。
<会場>
The Artcomplex Center of Tokyo (ACT)
〒160-0015 東京都新宿区大京町12−9
http://www.gallerycomplex.com/
「言の葉展」のお問い合わせ
TEL/FAX: 03-3341-3253
Mail: info@gallerycomplex.com
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山村龍和事務所(Office Ryowa Yamamura)
〒546-0042 大阪市東住吉区西今川1-15-29
Mail info@ryou-wa.com
Web http://ryou-wa.com
Blog http://ameblo.jp/ryou-wa/
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