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メールマガジン「気まぐれトーク」

2018年7月15日
「台湾でのテーマは、やはり『水』だった」

台湾での「光を観る旅」の開催は、数年前からの念願でした。

親日で、食べ物も美味で、近くて便利。
沖縄から飛行機でなんと1時間という距離で、
日本にとってはとても身近な場所にあります。

街の中には、どこか昭和の時代に見たような
懐かしい風景や雰囲気を、あちこちに感じます。

日月潭、という台湾最大の湖があることを
雑誌の台湾特集で目にして以来、
ずっと行きたいと願っていました。

日月潭は、先住民族の聖地といわれるます。

元々は日潭と月潭という二つの池が
水力発電の工事によって
一つになったのだということでした。

ツアー会社の方にお願いして、
船をチャーターしてもらい、
日月潭のクルーズを楽しむことができました。

帰国してから私の目に浮かぶのは
あの清々しい水の上を、滑るように走る
クルーズ船から見た光景です。

あれが私にとっての旅のハイライトでした。

2011年の東日本大震災の折には、
台湾から、たくさんの義援金が届けられました。

今回の西日本の豪雨の被害に対しても
いち早く義援金を送ってくれたのは
台湾の方々でした。

なぜ、それだけの想いが寄せられるのかというと
金沢出身の「八田與一」という人の存在があります。

大正時代、日本統治下の台湾で、
東洋一のダム(当時)を作り上げた人物です。

「台湾の人々に最も尊敬される日本人」
https://www.mag2.com/p/news/151062

日本ではあまり知られていませんが、
八田さんは、10年もの間、現地に住み、
干からびた大地に水を送り込んで
農地を豊かにしました。

台湾人と日本人の分け隔てなく、
台湾の農民を豊かにするために
壮大な工事を行ったそうです。

八田さんの考えていることが
あまりに壮大で、最初、ほとんどの人は
彼の話を理解することが、できなかったそうです。

今回は、現地を訪れることはできませんでしたが、
バスの中で八田さんの半生を描く映画を見ました。

「水」と「ダム」というキーワードは
私の心に深く残りました。

今回の西日本の水害で
ダムの存在や、
山林の手入れ、植樹、植林、
国土計画のあり方、

これまでの我々の行いの結果が
いろいろな形で
露呈したのではないかと思います。

人間と、自然が共生するということ。

八田與一さんが、
もし、現代におられたら、
どのように答えてくださるでしょうか。

台湾から戻り、とりとめもなく、
そんなことを考えていました。

21世紀に入って、18年が過ぎました。

20世紀型の常識、方法、やり方が、
日を追うごとに、通用しなくなっていくのを
ひしひしと感じています。

この地上で、人間のご都合第一主義では
済まなくなってきています。

自然と共生し、真理に沿って生きること。

私たちの考え方、生き方、システムを
21世紀型に変えていくために、
根本からの変革を迫られていると思います。

何をどうしていけばいいのかを、まじめに考えたら
本当に、気が遠くなるような規模ですが

それでも、一人一人が、できることから
何かを変えていこう、という意思を持って
行動することが大切だと思います。

このところ、スピリチュアル業界では
「女性性の時代」、「女神の時代」とよく言われます。

子宮を持っている女性は、
生命をつなぐために、何が必要かを
本能的に感知します。

その感性が生かされ、表に出てくると
少しずつ、変革が起こせるのではないかと思っています。

もちろん、男性の中にも「女性性」は存在しています。

大正時代に生きた 八田與一さんは、きっと
今、もしお会いすることができたとしたら、

きっと「女性的なエネルギー」が
とても開花している男性だったのではと思います。

一人は誰かのために。

みんなは一人のために。

過度な我欲を抑制し、
真理に沿った生き方をする人が増えれば増えるほど、

私たちはきっと自然界と共生する方法を編み出し、
実践することができるのではないでしょうか。

40歳前半から下の年代の世代に、
そういうマインドを持った方々が
たくさんいることを感じます。

自分を含む、20世紀型の我々は
若い彼らの感性から、たくさんのことを学べます。

次の時代を創造していくために
古い概念を捨て、常識を塗り替えていくことを
勇気を持って行いたいと思います。

「水の如く」、自由に、
しなやかなマインドを大切にしながら。

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